有機JAS認証は無農薬ではありません

時々、コーヒーの世界でも有機JAS認証(オーガニック)コーヒー豆を、無農薬と表示しているのを見かけます。生豆の専門商社さんでも見かけるので驚きます。

私は過去に6年間、有機JAS認証農園で果樹の生産工程管理者を務めていましたのでわかるのですが、日本の有機JAS認証も世界のオーガニック認証でも農薬の使用は禁止していません。

むしろ農薬を使わないほうが、農作物が病気に侵され全滅したり正常な生育を妨げる危険すらあります。

その農産物に認められた農薬を、決められた量と回数の中で最小限の使用に留めることが、より良い生産活動だとらえています。もちろん使う必要のない時まで無理に使う必要はありません。

そして、最大の問題はいまだに「無農薬」という言葉が使われているという事です。

農薬を使わない農業であれば、それは「農薬不使用」です。

いくら自分が農薬を使っていなくても、周囲の農園や山林で使われた農薬が風で飛ばされてきたり雨水により流されてきたり、生物により運び込まれる事もあります。

毎年春になると黄砂が中国大陸から飛んできますよね?

それが証拠です。


農薬を使わない農業は、本当に素晴らしいことだと思います。

しかし、無理をして農産物の生育が弱れば、いくら農薬不使用でも出来た物は健全とは言えず、味や成分にも悪影響が出ます。

重要なのは、いつ誰がどんな原因(目的)でどの農薬をどれだけ使用したかを管理し、健全な農産物を作る事だと思っています。


という事で「無農薬」と表示している商品には注意が必要です。

神戸ファクトリーナコーヒー

神戸ファクトリーナコーヒーは、神戸市内を拠点に コーヒー豆 の自家焙煎店として主に通信販売を行っております。また、独自の焙煎理論により幅広いお好みに合うコーヒーを次々と送り出しています。主な販売店舗は、amazon.co.jp 店、auPAYマーケット 店

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